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『立命館言語文化研究』/立命館大学国際言語文化研究所 27巻1号 2015年10月
「特集・西川長夫─業績とその批判的検討」

目次

第1回 戦後日本文学と国民国家論─廃墟の光を求めて─
中川成美「西川長夫『日本の戦後小説─廃墟の光』を考える──文学と戦争責任──」
Brett de Bary「廃墟の光に見られる「暗い絵」──西川長夫先生と野間宏──」
林 淑 美「非国民の反国民国家論──坂口安吾の謀叛──」
内藤由直「野間宏『真空地帯』と国民国家論──国民化される肉体の裂け目──」

第2回 国家イデオロギー装置としての大学──そこで研究・教育するということ
高橋秀寿「はじめに」
今野晃「国家のイデオロギー装置としての大学──西川長夫と批判的知の可能性──」
番匠健一「「廃墟」としての大学で生きること──国家イデオロギー装置と脱出の回路──」

第3回 韓国における国民国家論
高橋秀寿「はじめに」
金 杭「国民国家は「どう」超えられるべきか? ─韓国における西川長夫をめぐる議論を中心に─」
沈煕燦「ボナパルティズム論から私論へ──西川長夫の「国民国家論」と植民地朝鮮──」
原佑介「「引揚少年」としての西川長夫と韓国」

第4回 国民国家論の越え方
中本真生子「はじめに」
松塚俊三「「国民国家論」と世界史」
加藤千香子「国民国家論と戦後歴史学──「私」論の可能性──」
長志珠絵「国民国家論がたちあがるとき」
崔博憲「西川長夫の国民国家論と「移民」」

第5回 〈新〉植民地主義論の射程
西成彦「はじめに」
平野千果子「国民国家と植民地主義──最後の海外県マイヨットを手がかりに──」
中村孝之「西川長夫の著作における〈新〉植民地主義のテーマについて」
原口剛「都市の植民地主義と「棄民」──寄せ場・野宿の思想と実践からの問い──」
大野光明「〈新〉植民地主義論という光のもとで「沖縄問題」を考える──創り出される現場から──」

「西川長夫へのインタビュー(2011年、於ソウル)  パリの68年5月革命と日本/韓国への影響」
聞き手:金元、金杭 /訳:原佑介

立命館大学国際言語文化研究所 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/lcs_index.htm
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池田啓悟 『宮本百合子における女性労働と政治 一九三〇年代プロレタリア文学運動の一断面 』が刊行されました。
(風間書房 2015年4月 立命館大学文学部人文学研究叢書 ISBN-13: 978-4759920833)


《目次》

序章

第一章 与えられたプロレタリアート
・第一節 プロレタリア作家としての百合子
・第二節 作品の舞台とナップの方針
・第三節 日記の中のソ連、評論の中のソ連
・第四節 対決の不在
・第五節 植民地の影
・第六節 プロレタリア文学運動の中で

第二章 〈接点〉の発見
・第一節 「女事務員」の世界
・第二節 内なる亀裂
・第三節 「気風」による分断
・第四節 抵抗と抑圧の文化サークル
・第五節 方針を越えて

第三章 運動の中の抑圧
・第一節 プロレタリア・リアリズムと題材の固定化
・第二節 「主題」と「題材」
・第三節 「愛情の問題」の系譜
・第四節 〈論争〉としての『真知子』
・第五節 「正しい認識」と「愛情の問題」
・第六節 論争の〈中絶〉

第四章 「宮本百合子」の生成
・第一節 〈改稿〉される関係性
・第二節 〈指導〉と〈改姓〉
・第三節 「女給」という〈労働〉
・第四節 ねじれる関係性

第五章 統御とダイナミズム
・第一節 「雑沓」系列の方法
・第二節 社会主義リアリズムの登場とプロレタリア文学運動
・第三節 「何を如何に」の二重性
・第四節 イデオロジカルな語り手

終章 〈空虚さ〉の行方
・第一節 「三つの庭」と〈空虚さ〉
・第二節 〈生〉と〈性〉の充足
・第三節 〈家庭〉という枠組み
・第四節 〈空虚さ〉の正体
・第五節 〈自然〉と〈階級〉


 宮本百合子のプロレタリア文学作品は、プロレタリア文学運動の方針への忠実さと、
自身をプロレタリア作家へと突き動かした社会の不当さへの闘いとのあいだで揺れ動いている。
彼女の作品が抱え込んだ矛盾とその展開をたどる。


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『戦後史再考 「歴史の裂け目」をとらえる』
西川長夫・大野光明・番匠健一編著 
平凡社 2014年10月 327ページ 2200円+税
ISBN 9784582454475

目次

はじめに(大野光明・番匠健一)

第一部 なぜ、今、戦後史を再考するのか
第一章  戦後史再考(西川長夫)
第二章  〈国民の歴史〉の越え方(加藤千香子)
コラム1  私にとっての戦後史

第二部 戦後がたちあがっていくなかで
第三章  引揚者たちのわりきれない歴史──植民地主義の複雑さに向きあう(杉浦清文)
第四章  「占領」とは何か(西川祐子)
第五章  占領と民主主義──民主主義の矛盾と「私論」の可能性(沈煕燦)
第六章  戦後文学の「夜の声」──朝鮮戦争と戦後日本の誕生(原佑介)
第七章  〝戦後〟のアンビバレンス──五五年体制と日本国憲法の問題(内藤由直)
コラム2  外国人労働者、農村、人的資源(崔博憲)
コラム3  「当然の法理」について(崔勝久)

第三部 せめぎあう/ゆらぐ戦後
第八章  ベトナム戦争体験とは何であったか──「対岸の火事」から見る日本(岩間優希)
第九章  映画『家族』から見た高度経済成長(番匠健一)
第一〇章 一九七二年、沖縄返還──終わらなかった「戦後」(大野光明)
コラム4  戦後レジームとしての安保(内藤由直)

第四部 戦後の「終わり」を生きる
第一一章 日立就職差別闘争後の歩み(朴鐘碩)
第一二章 「煩悶」の日本語教育──戦後台湾における日本語教育を視座として(倉本知明)
第一三章 原発体制と多文化共生について(崔勝久)
第一四章 戦後史の外縁──誰が次の時代をつくるのか?(崔博憲)
コラム5  歴史学は生命再生産をどのように語るのか(西川祐子)
コラム6  冷戦の終焉(大野光明)

おわりに(大野光明・番匠健一)

ブックリスト
戦後史年表
索引

平凡社ウェブサイト




日本近代文学会2014年度秋季大会(公式サイト

日時:2014年10月18日(土)・19日(日) 
場所:広島大学 東広島キャンパス 法学部・経済学部棟

18日(土) 14:00より 会場:B255教室
開会の辞   樫原修
《特集》 問い直す〈愛国〉
 小熊 英二  日本の知識人たちにとっての「国家」
 山﨑 正純  〈愛国〉と対抗記念碑 ――溶解するレイシズム
 内藤 千珠子 愛国的無関心とジェンダー
 (ディスカッサント)竹内 栄美子

19日(日) 10:00より
第1会場 B155番教室
個人発表(10: 00~12:50)
 原田 のぞみ  紅葉と清方の『金色夜叉』――J・E・ミレイ「オフィーリア」を軸として
 西田 将哉    『虞美人草』の「作者」――藤尾の死の再検討――
 王 憶雲     岩野泡鳴の理論と実作――『断橋』の「附録」に見られる改稿から――
岡 英里奈    島崎藤村と南米移民――国民作家とディアスポラの〈接触〉――
パネル発表(14:00~16:30)
女性作家たちの〈原爆・原発〉表象 ――広島・長崎・福島
 遠藤郁子・谷口幸代・与那覇恵子・赤坂憲雄

第2会場 B159教室
個人発表(10: 00~12:50)
 佐藤 未央子   谷崎潤一郎「肉塊」における水族館/人魚幻想と映画
 雨宮 幸明    プロキノ映画『土地』とシナリオ『土地物語』における映画と文学の協働関係
 柳井 貴士    織田作之助「清楚」をめぐって――初出版と単行本版の差異と映画化の問題――
 追田 好章    生の帰属、領有、組み替えをめぐる物語――太宰治「魚服記」論――
パネル発表(14:00~16:30)
盲目の〈視覚性〉 ――日本近代文学と盲目
 秋吉大輔・金城琴乃・野田康文・西 成彦   

第3会場 B157教室
個人発表(10: 00~12:10)
 西村 峰龍     ハンセン病療養所機関誌と虚子門俳誌
 中原 雅人     精神分析の介入――木々高太郎『網膜脈視症』論
 魏 晨      動員する文学/動員される文学――満蒙開拓青少年義勇軍にまつわる言説をめぐって
パネル発表(14:00~16:30)
世界内戦と現代文学 ――創作と批評の交錯
 柳瀬善治・岡和田晃・仁木 稔・樺山三英・押野武志   

第4会場 B251教室
個人発表(10: 00~12:50)
 坂 堅太   サラリーマン〈庶民〉表象の形成について──源氏鶏太初期サラリーマン小説に見る高度経済成長前夜のサラリーマン像
 板倉 大貴 花田清輝「原子時代の芸術」論――アヴァンギャルド芸術はどう原水爆を描くか
 南 徽貞   大江健三郎における「悲劇」の位相――『個人的な体験』『人生の親戚』をめぐって
 村上 克尚 狂気と動物――武田泰淳『富士』における国家批判

第5会場 B255教室
個人発表(10: 00~12:50)
 谷川 充美  庄野潤三の「家庭小説」
 上戸 理恵  大庭みな子『浦島草』における記憶と語り
 徳江 剛   村上春樹の小説作品における恋愛表象の傾向と若者向け雑誌による恋愛の「マニュアル化」の相関関係について
 淵上 千香子 「マチ」の声を聴く――崎山多美と「沖縄」の記憶

閉会の辞  松村友視 

※占領開拓期文化研究会メンバーの秋吉大輔氏、雨宮幸明氏、坂堅太氏が登壇します。
  フリースペースにて、占領開拓期文化研究会のブースを設ける予定です。
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2014年度立命館大学国際言語文化研究所連続講座 「西川長夫 業績とその批判的検討」

主  催 立命館大学国際言語文化研究所
共  催 立命館大学文学部・国際関係学部・先端総合学術研究科
日  時 2014年10月3日・10日・17日・24日・31日(毎週金曜日)17:30~19:30 開場17:00
場  所 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム(※10/10のみ末川記念会館第3会議室)

【第1回】 10/3(金)
「戦後日本文学と国民国家論 -廃墟の光を求めて-」
報告者:ブレット・ド・バリー(コーネル大学)
      林淑美(立教大学)
      内藤由直(龍谷大学)
司  会:中川成美(立命館大学)

【第2回】 10/10(金)
「国家イデオロギー装置としての大学-そこで研究・教育するということ」
報告者:今野晃(東京女子大学)
コメント:橋口昌治(立命館大学)
      番匠健一(立命館大学)
司  会:高橋秀寿(立命館大学)

【第3回】 10/17(金)
「韓国における国民国家論」
報告者:金杭(延世大学)
コメント:沈煕燦(立命館大学)
      原佑介(日本学術振興会特別研究員)
司  会:高橋秀寿(立命館大学)

【第4回】 10/24(金)
「国民国家論の越え方」
報告者:松塚俊三(福岡大学)
      加藤千香子(横浜国立大学)
コメント:長志珠絵(神戸大学)
      崔博憲(広島国際学院大学)
司  会:中本真生子(立命館大学)

【第5回】 10/31(金)
「新植民地主義論の射程」
報告者:平野千果子(武蔵大学)
      中村隆之(大東文化大学)
      原口剛(神戸大学)
      大野光明(大阪大学)
司   会:西成彦(立命館大学)

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