2012年10月13日(土)、明治大学和泉キャンパスにて「大杉栄と仲間たちーー「近代思想」100年記念」が開催され、登壇者の一人として参加してきました。
 持ち時間7分のリレートークでは、プログラムに名前のない方の登壇もありました。記録をかねて簡単にご報告します。
 
 会場 1号館403教室
 13:00開場 13:30開演

 開会の辞  飛矢崎雅也(初期社会主義研究会)
 
 【講演】
  『近代思想』のドラマ批評ーー〈新しい女〉をめぐって  村田裕和
  大正アナキズムを飾るヴィジュアル・イメージ  足立元
  シンボルとしての大杉栄ーー『近代思想』からアナルコ・サンディカリズム  クリスティーヌ・レヴィ

 【リレートーク】
  山泉進・堀切利高・大澤正道・梅森直之・飛矢崎雅也・竹内栄美子・山中千春・マイケル・シャワティー・手塚登士雄・田中ひかる・小正路淑泰・大杉豊

 閉会の辞  大和田茂(日本社会文学会)

 
 賛同人:大澤正道 大杉豊 荻野正博 大日方純夫 鎌田慧 小正路淑泰 小松隆二 白鳥晃司 瀬戸内寂聴 竹内宏一 ベン・ミドルトン 堀切利高(五十音順)

 主催団体:日本社会文学会(関東甲信越ブロック) 大杉栄全集編纂委員会(ぱる出版 http://www.pal-pub.jp/) アナキズム文献センター(http://cira-japana.net/pr/) 『アナキズム』誌編集委員会 橘宗一少年の墓碑保存会 初期社会主義研究会

 問い合わせ:イレギュラー・リズム・アサイラム(http://irregular.sanpal.co.jp/)


 物販コーナー・スライド上映あり 懇親会あり



 足立さんとは約2年半ぶりの再会でした。この間、『前衛の遺伝子 アナキズムから戦後美術へ』(ブリュッケ 2012年1月 ISBN 9784434163500)を刊行されています。お話は、『近代思想』の扉カットを制作した幸内純一の活動を掘り起こす画期的な発表でした。幸内は日本で初めて動く漫画(アニメーション映画)を作った人物で、数年前にその映像の一部が発見されてニュースにもなっています。9月24日付の『朝日新聞』でも足立さんのお話が取り上げられていました。(http://book.asahi.com/booknews/update/2012092500003.html) より詳しくは、『初期社会主義研究』第24号(2012年10月13日発行)に論文として掲載されています。
クリスティーヌ・レヴィさんとは初対面でした。予告されていた演題とまったく違う話をされたのにはびっくりしましたが会場は盛り上がっていました。
 リレートークの堀切利高さんは、車椅子で駆けつけられ、荒畑寒村の晩年をお世話された頃のことをお話しされました。寒村は過去のこと・運動のことは話さなかったけれども、芝居だけは大好きでよく歌舞伎座に出かけていたというとても興味深いお話でした。本日の参会者約140名とのことです。(村田裕和)

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